
第37回 経済同友会全国セミナー広島大会
第37回 全国経済同友会セミナー (広島大会)
日時 令和7年4月17日(木) 令和7年4月18日(金)
場所 リーガロイヤルホテル広島
【オープニング・挨拶・基調講演】
全国経済同友会セミナー広島大会は、2025年度が広島経済同友会の創立70周年、戦後80年の節目となるのに合わせて開催されました。広島での大会は2006年に続き3回目となります。「50年後も輝き続ける『まち』であるために」をテーマに、全国44経済同友会の共催で、約1,250人の会員たちが参加し、東部協議会からも6名が参加しました。経済同友会副代表幹事の山下良則氏(リコー会長)は開会式で「平和を礎に復興、発展を遂げた広島で、日本の各地域が輝き続けるためにどうすべきかを皆さんと考えたい」と挨拶され、広島経済同友会筆頭代表幹事の武田龍雄氏(広島信用金庫会長)が歓迎の言葉を述べられました。続いてフリーキャスターで事業創造大学院大学の伊藤聡子客員教授が「サステナビリティーと地域の可能性」と題して基調講演を行いました。
【分科会】
三つの分科会の参加者は、人材育成や官民による街づくり、スポーツを生かした地域振興について活発に討論されました。特別分科会はマツダミュージアムを視察し、広島の自動車産業の一端に触れました。東部協議会5名が参加した「人づくり」分科会は、少子高齢化や地方の若者流出、労働力不足が進む中、活力のある社会の実現に向け、人材の様々な違いを認め、ダイバーシティー(多様性)を受け入れる重要性を話し合いました。西日本豪雨の被害を受けた広島県坂町の復興支援や、外国人留学生の就職サポートを進めてきた田村太郎氏(関西経済同友会幹事/ダイバーシティ研究所代表理事)は「一人一人の声に耳を傾け、違いを受け入れるだけでなく共に変化し、調和することが大切だ」と強調されました。幼少期から車いすで生活してきた垣内俊哉氏(関西経済同友会幹事/ミライロ社長)は、障害者手帳のデジタル化を推進されてきました。高齢化で体が衰えた人が増えている現状に触れ「障害者と向き合うことは高齢者のニーズとも重なる。バリアー(障害)をバリュー(価値)に変えていくことができる」と力を込められました。井上ゆかり氏(経済同友会副代表幹事/日本ケロッグ社長)は、自治体や市民団体と連携し、企業利益の一部を社会貢献に役立てていることや、男性社員の育児休業の取得を積極的に後押ししている実例を挙げ、「理念を掲げるだけではなく、考え、行動していくべきだ」と訴えられました。竹川隆司氏(仙台経済同友会幹事/ゼロ・トゥ・ワンCEO)は、「東北風土マラソン&フェステバル」をはじめ、地域活性化を生む事業などを報告されました。
広報委員会 名取慶仁



