6月例会

年後半の日本経済・世界経済の見通し

〜資産運用の視点も交え〜

SMBC日興証券 チーフ・インベストメント・オフィサー 竹山 悟史

東京大学法学部卒業。
1996 年以降、株式、マルチ・アセット等による資産運用業務にほぼ一貫して従事。

1999 年からは、クレディ・スイス投信、ゴールドマン・サックス証券等大手運用会社、ヘッジファンドでファンド・マネジャー及び運用チームヘッド職を歴任。20 年以上にわたる運用経験を有する。

また、カンボジア・ベトナム等で途上国開発に従事したユニークな経験も持つ。

2019 年SMBC 日興証券入社、2021 年3 月より現職。

CFA 協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

SMBC日興証券のチーフ・インベストメント・オフィサーの竹山悟史氏に「年後半の日本経済・世界経済の見通し〜資産運用の視点も交え〜」と題してご講演をいただきました。
「自己紹介・SMBC日興証券(Chief Investment Office)のご紹介」から始まり、「米国経済の現状と見通し」、「日本経済の現状と見通し」、「為替(ドル円)の見通し」、「米日株式の見通し」、「資産運用へのインプリケーション」の6部構成での講演でした。
世界経済の見通しを考える上で外すことのできない米国経済の現状と見通しについて、エコノミック/インフレサプライズ指数、企業センチメント、個人消費、米国消費財企業の動向、インフレ、消費者向けローンの延滞率、余剰貯蓄、GDP、金融政策等の各種指標を用いて様々な見地から米国経済についての捉え方について説明がありました。
 次に日本経済の現状と見通しについて、個人消費、賃金、物価、設備投資、輸出、実質GDPの見通し、日銀の金融政策等についての説明がありました。
 為替(ドル円)の見通しでは、ドル円と日米名目金利差・日米実質金利差、日米の実質金利の推移、日本のデジタル関連収支、日本の体内直接投資等の観点からの説明がありました。
 米日株式の見通しでは、米日企業利益、米国における過去の利下げ開始局面と株価、日本における名目GDPと株価、日本におけるグローバル製造業と企業利益についての説明がありました。
 最後に資産運用へのインプリケーションと題して、インフレ下で円の現預金の実質価値は目減りしやすい、円の借入金は従来よりも有利になる可能性、外貨建て資産での運用は有用(主に個人投資家)、株式・不動産・金などでの運用も有用(主に個人投資家)、モデル・ポートフォリオのご提案(日本重視・円建て)の説明をいただきました。

経済委員会 担当